タマパック大阪のブログ

タマパック株式会社・大阪支社の設計チームによるブログです

箱の組み立て説明書って?

こんにちは!

段ボール・紙パッケージでおなじみ

タマパック大阪

設計チームのたま侍です!

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普段たま侍の中の人達は紙&段ボール製のパッケージをはじめとし、紙製のいろんなものの設計をしています。

たま~に設計だけではなく、設計した製品の組立説明書を作ったりしています。(前twitterでもちらりとつぶやきました)

 

 

組立説明書(以下「組説」)とは?

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紙製の組み箱や什器は平たい状態から組み立てる必要があります。簡単なものは勘で組み立てることが出来ます。が、

複雑な形状のものだと、平たい状態でドーン!と送られてきても、どうやって組み立てんのこれ…と途方に暮れてしまいます。紙製なので、もし組み立て方を間違えて破けてしまったら大変です。そんな時に組み立てる手順を記した組説が必要となります。

 

そうはいっても組説って、箱の組み立て手順を絵で表すだけでしょう?

…と、私も初めて作成するまではそう思っていました。やってみたら、地味に悩みながら作っています

 

悩みポイント① 箱を見せる角度

箱は立体なので、平面で表現すると隠れる面があります。どこなら隠れても組み立てるのに支障がないか、わかりやすいか考えて角度を決めます。

ただ、組み立てる工程のコマごとに見せたい角度は異なることが多いのですが、ころころ角度が変わったらめちゃくちゃ見づらい!組み立てる人がイチイチこれどこからの視点?!と考えなければなりません。そのため、なるべく角度は統一したいところです。

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例えばこの組説をお借りして説明すると、①で見せたいところは底部分です。

しかしこのコマで底を上にしたら②でひっくり返さなければなりません。

それはわかりにくいので、角度を統一して①の底部分を破線で表現しています。

 

悩みポイント② A4におさめる

多くの場合はA4サイズの紙1枚で作製して下さいと依頼を頂くことが多いです。

つまり丁寧に説明しすぎると入りきりません。感覚的にわかるところは省略し、組み立てのどの過程を載せるか吟味します。設計者は組み立て方を熟知しておりますので、どこがわからないかわからなくなってしまいます笑。そんなときは営業に客観的な視点を聞いたりしています。

 

悩みポイント③ イラストだけでわかるのが理想

文章量が多いと読むのが面倒臭くなるのは私だけではないはず。補助的に文章は書きつつもイラストで組み立て方がわかる!組説を目指して作成しています。精進中ですが。

 

他にもこまかい部分でうんうん悩みながら作っています。その分完成した時の喜びもひとしおなのです。

組説っておまけ的なポジションですが、よりわかりやすいものを目指してがんばってます!

 

たま侍でした

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