「プロッターで作った箱」と「木型で抜いた箱」の違い
こんにちは!
段ボール・紙パッケージでおなじみ
\タマパック大阪/
設計チームのたま侍です
以前「プロッターで作った箱」と「木型で抜いた箱」とはなんぞや?
って話をしました
tamapack-design.hatenablog.com
作り方が違うのはわかったけど、箱の展開図は同じわけだし
できあがった箱は同じでは?
と思いきや、ちょっと違うんです
今回は、
「プロッターで作った箱」と「木型で抜いた箱」の
できあがりの違いのひとつをご紹介します
まずはこちらの画像をご覧ください
B段(厚さ3mm)の断面画像です
上が「木型でプレスして抜いたB段」(=トムソン加工と言います)
下が「プロッターで切ったB段」です
両者の違いを探してみて下さい
・・・
厚みが違うのがわかりますか?
測ってみると、プロッターの方が約3mm、トムソン加工(木型)の方が約1.5mmでした
トムソン加工(木型)の断面部分は約半分程度の厚みになってしまっているのです!
いったいなんで?
・・・
トムソン加工(木型)とはクッキーの型抜きみたいなイメージです!と
以前ご説明させていただきました
具体的にはこんなイメージです
今回の話のポイントは…ゴムです!
このゴムにより、
刃物の周りの段ボールがつぶされて厚みが薄くなっていたのです!
そもそもこのゴムなに?いらなくない?って思われるかもしれませんが
もしもゴムが無かったら
木型をおろして切って、上にあげるときに
刃物と刃物のあいだに紙がつまってしまうのでゴムをつけているのです
・・・
というわけで、
「プロッターで作った箱」と「木型で抜いた箱」の違いのひとつは
カット部分の横が、「つぶれていない」「つぶれている」でした
たった1mm程度つぶれているだけですが
箱の形状によっては大きな影響を及ぼすこともあるので
つぶれることを念頭に置いて設計しています!
~ おまけ ~
わが社では
プロッターでサンプルを作る際、「木型で抜いた箱」に近づける努力をしています
カット部分の横を
この木の棒(?)で
ごりごりつぶします!!
プロッター自体にも「潰しながら切る」という機能もあるのですが、
手で丁寧にやる方がより量産実物に近いものとなります
今日も明日も、心をこめてつぶします
それではまた!
たま侍でした
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