タマパック大阪のブログ

タマパック株式会社・大阪支社の設計チームによるブログです

プロッター?木型??なにそれ?

こんにちは

 

タマパック大阪 設計チームの

たま侍です

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箱の業界では「プロッター」で作った箱とか

「木型」で抜いた箱とかよく耳にします

 

一体それはなに?どういうときにどっちで作るの?

というお話をします

 

プロッター(自動カッティングマシン)=少数生産

 

お客様と打ち合わせをする際、

形を確認していただく箱サンプルを1つ、持っていくことがよくあります

 

この箱サンプルは

社内にあるプロッター(自動カッティングマシン)という機械で作っています

 

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<わが社のプロッター 2台体制です!>

 

そして打ち合わせを重ね、

めでたく本生産が決まり、たくさん作りましょう!となった場合の多くは

このプロッターでは生産しません

 

なぜかって?

時間が掛かりすぎるからです

 

例えば、この箱を自分で切ってつくることを想像して下さい

 

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カットすべき線を全てカッターで切るしかないですよね

面倒…、まあまあ時間が掛かりそうです

 

プロッターはそれを機械がやってくれているだけなのです

 

もちろん人間の手で切るよりは断然!早いですが

それなりに時間が掛かります

 

上の箱はシンプルなものですが、複雑な形状で切る線が多かったり、サイズが大きかったりするとさらに時間が掛かってしまいます

(機械が切る時間の他にも紙を都度セッティングする時間が掛かったりします)

 

それを100個1000個量産するとなると

いったい何日掛かるのやら…

かかる手間に伴ってお値段もめっちゃ高くなってしまいます

 

逆にいうと、

プロッターは作る数が少ない場合に向いています

 

たくさん生産する方法は初期費用が掛かるので(詳しくは後述します)

5個くらいしか必要ないときはプロッターで切っちゃった方が早くてお安いのです!

(印刷が入っていたりすればまた話は別なのですが…それはまた別の機会に)

 

 

木型=大量生産

 

では、100個1000個、大量に生産する場合はどうやって作るのか?

これは、クッキーの型抜きをイメージして下さい

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作りたい形の型でクッキー生地を打ち抜きますよね

 

箱も同じです

 

作りたい箱の(これを木型と呼びます)をプレス機にセットして紙を打ち抜きます

 

※木型についてはこちらで元・木型職人たま侍(たとえばA)さんが詳しく語っております!

 

この方法であればどんどこ生産できます!

 

ただ、このは刃物を加工して作製します

 

刃物を箱の展開図の形に曲げて作っていくって…

想像しただけでも大変そう~!

なので、初期費用が掛かってきます

初期費用がペイできるような数の場合に木型で生産します

 

■  ■  ■

 

ざっくりの説明でしたが

イメージできましたでしょうか??

 

プロッターで作った箱と木型/プレスで作った箱は

実はすこ~~し出来栄えが違うのですが

それはまた次の機会に…

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