タマパック大阪のブログ

タマパック株式会社・大阪支社の設計チームによるブログです

木型?

 

こんにちは~

段ボール・紙パッケージでおなじみ!

タマパック大阪

設計チームのたま侍です

 

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    暑い暑いもー溶けます~~~

 

 

唐突ですが、「木型(きがた)」と聞いて、何を想像されますか?

 

 

一般的には、工業製品の製作過程における「木製の原型」の事を言います。

サンプルモデルとか、モックアップと言うと分かりやすいでしょうか。

最近は3Dプリンターなどの普及により、木製ではないことがほとんどのようです。

 

 

この「木型」

私たち紙業界ではちょっと違った種類のものをそう呼びます。

 

 

弊社のような専門業者に箱などの量産をご依頼された場合、

担当営業から初期費用として「木型が必要です」

とお聞きになったことはないでしょうか?

 

 

紙製の箱などを量産加工する場合、紙のシートに文字やデザインなどを印刷してからプレス機で打ち抜き加工(トムソン加工)をします。

その打ち抜き加工をするための「型」のことを紙業界では「木型」と表現します。

 

 

 

ではその木型、具体的にどういうものかと言いますと、

 

箱などの展開図(タマ侍たちが設計したもの)を、

そのデータ通りに合板(木)に溝を掘り、

その形状通りに刃物を加工していき、

それを埋めたものになります。

 

 

 

例えばこんなものを量産したい場合

 

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 こういう木型を用意します

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 そしてプレス加工(断面イメージ)

 

 

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刃型、抜型と言った方がイメージしやすいかもしれませんね。

地域によっては「ビク型」「トムソン型」と言ったりもします。

紙以外の分野では、同じものでも様々な言い方をしますが、

紙業界に限ると「木型」という呼称が確立されています。

 

 

※紙業界の営業の皆さん、ご存知ないお客様にいきなり「木型」と言ってもイメージしづらく、「???」となられている可能性が高いですよ~

 

 

 

実はこれを書いているタマ侍(たとえばA)は元々木型製造職人だったりします。

展開図を設計するにあたり、刃物の加工が物理的に可能な形状かどうかを判断することは必須で、経験は大いに活かすことが出来ています。

この辺はウチの強みかな~(^_-)-☆

 

 

 

この木型を使った打ち抜き量産、他にも色々と奥が深いのでちょいちょい小出しでブログネタにしていきますねーw



 

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たま侍でした

 

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