「もふもふ猫神社」設計開発秘話 その2
こんにちは
段ボール・紙パッケージでおなじみ
\タマパック大阪/
設計チームのたま侍です
前回に引き続き、
「もふもふ猫神社」設計開発秘話
その2でございます!
その気がかりとは・・
実は構想段階で、
「スライド開閉の扉」
が苦労しそうだと思っていました
一番に想像できる方法は、
扉の上下に「ツメ」を付けて本体に設けた
スリット(溝)に差し込むやり方
でもそれではスムーズな開閉は期待できない
という確信がありました
プラスチックや金属なら、
その方法でもスムーズな開閉が可能かもしれませんが、
ダンボールは厚みがあると言えども、
とても軟らかい性質のもので、
(薄い紙が3枚集まっているだけですから~)
滑らせるには引っ掛かりやすいのです
そこで考えたのが「面接触」です
扉の上下にレールのようなものを設置することができれば、
ダンボールでもかなりスムーズな動きになる筈で、
動きの方向性に対する力の分散を最小限にできると考えました
しかしいくつかの方法を試みてはみるものの、
どれもイマイチ・・
見た目もゴテゴテしたものとなるばかり・・
来ましたいつものパターンがw
構造的に少し煮詰まりかけたところで、
一呼吸置く意味でも全体の視覚的なところに
一旦戻ってみることにしました
本体から屋根の表現は良い感じ
小屋根を設けるなど、屋根全体の存在感はかなり増した
しかしそのおかげで全体的にどこか腰高の印象に・・
そこで思いつきました
重心の低さは見た目の安定感につながる
神社としての風格を出すためにも
「土台」なるものを追加して、
しかもそれをレールとして機能させる
「これならいける!」
すぐさま最小限のパーツでそれを実現し、
そしてそれに合う扉を完成させました
これで底部はクリア
あと残る上部ですが、こちらは底部よりもイメージしやすく、
実際のカーテンレールのボックス型カバーと同じものでいけるはず
そこで神(紙)様が舞い降りました・・
この案件をいただく数か月前、
国を代表するような大きな神社に参拝する機会があり、
私の中で強くイメージとして残っていたのが正面の「布幕」でした
これで布幕型のレールカバーが確定!
よっしゃー!
構造的に扉のスムーズな開閉を目指した結果、
先の土台ともども視覚的にも非常に効果的なものになりました
私が設計創作者として確かな手応えを感じる瞬間というのは、
この機能と視覚デザインの両立ができたと感じた時であります
あとはひたすらマッピングするようにバランスをチェックします
・細かい部分の強度は取れているか?
・組み立ての順番は適正で分かりやすいか?
・全てを展開図にした時のレイアウトに無駄がないか?
・梱包納品時の大きさはどうなるか?
やりすぎ、凝り過ぎ、その逆など、
完成物の世界観と言うか、バランスは非常に難しいのですが、
そこは我々の腕の見せ所でもあります
最後に遊び心として、お客様からのご要望には無かったのですが、
側面の壁(妻面)に猫の足跡を付けました
不要であれば削除すれば済むことですし、
1回目のサンプルをお渡しの時にそのまま発送しちゃいました(*‘∀‘)
しかしそれを気に入っていただけたようで、
クラウドファンディングのページにも、
その足跡を強調する表現を多くされていました(*^^*)
※その中の動画のワンシーンで足跡の穴から
猫ちゃんのお尻が見えるのがツボでした
後々、扉の大きさを拡張するなどの
実際の猫ちゃんの使い心地の検証は
継続的に続けられ、ブラッシュアップは重ねましたが、
基本的な設計は1発OKをいただきました(^_-)-☆
その後の行われているプロモーションなどは、
とてもワクワクするものばかり
保護猫ちゃんへの貢献活動も添えられ、
コンセプトにも一貫性があって・・
アウトプットしたものを
育てていっていただける
というとても嬉しくて恵まれて、
本当に冥利に尽きます
よくよく考えますと「たま侍」って、猫でしたw
(今更ナニヲユートンネン)
今回の案件は自分で自分の家を作ってしまうという
究極のDIYでしたね(*^^)v
たま侍でした~(^^)/
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インスタも絶好調~!!